日本で最初のセグウェイ公道ツアーガイドは声楽家の女性にお願いしました(規制緩和の道のり⑨)

2017年06月21日

    2012 年2月、いよいよ日本で最初となる公道でのセグウェイツアーの実験をつくばで行うことにしました。
そしてこの最初の公道ツアーのインスクラクター&ガイドは、何と声楽家の女性にお願いしたのでした。

 セグウェイジャパンの秋元大さんと、いよいよ公道ツアーをやることに決めて、それから「じゃあインストラクターどうしようか」という話をしました。

「栗田さんがいいんじゃない」

「そうっすね。彼女にお願いしましょう」

 栗田さんの本業はなんと声楽家でしたが、柏の葉セグウェイクラブという市民団体にも所属していたので、そのご縁で彼女にお願いすることにしたのでした。声楽家ですから、声がきれいで通るし、コミュニケーション力も高い。なにより、人が喜ぶようなことが好きな性格でしたので、ツアーインストラクターには最適だと思ったのでした。

 栗田さんは快く承諾してくれたのですが、困ったことが発生しました。

 なんと栗田さんは運転免許証を持っていなかったのでした。

 

 現時点で日本の公道でセグウェイを乗るためには、小型特殊自動車に乗れる運転免許証が必要なのですが(普通自動車免許か自動二輪車の免許なら可)、栗田さんは運転免許証を持っていなかったのでした。

 しかし、栗田さんは、ツアーの数日前に慌ててわざわざ試験勉強をして、小型特殊自動車の免許を取得してくれたのでした。

 
ツアーをやろうと決めたのが確か1月。その翌月にツアー決行。小型特殊の免許取ったのが確か3日前とかだったと思います。今思うと突貫スケジュールでしたね。

 ということで、十分なツアーガイドの練習もままならないまま、2012年2月10日、日本で最初のセグウェイ公道ツアーの日を迎えたのでした

 はじめての公道でのセグウェイツアー。注目度も高く、テレビや新聞、ラジオなどの多くのメディアが集まってくれました。このときの様子は、ヤフージャパンのトップニュースに写真付きで掲載されたりしました。めざましテレビでも放送されました。



 多くの報道陣がいるなかで、さぞ緊張もしたでしょうし、いろいろと大変だったことと思いますが、栗田さんは3日間、全8回のツアーインストラクターの大役を見事にこなしてくれましたのでした。

 
ちなみにこの頃はまだ横断歩道をセグウェイで乗ったまま渡ることができませんでした。ツアー道中に計4回セグウェイを押して横断歩道を渡りました。

 柏の葉のセグウェイクラブの他の皆さんも、準備、受付、ツアーの帯同、写真撮影など全力でサポートしてくれました。

 クラブの皆さん全員によるツアー終盤のお出迎えのハイタッチは大変好評で、参加者の皆さんのすてきなセグウェイスマイルを引き出してくれました。その他にもツアーコースを自転車で先回りして、橋の上から皆で手をふったりとツアーを一生懸命盛り上げてくれました。

 

 2月の冷たい風の吹くなかでの、キックオフとなる3日間となるツアーは、参加者の皆さんには大変好評で、大成功だったと言えますが、これはやはり栗田さんをはじめとするクラブの皆さんの「熱意」と「参加者に楽しんでもらいたいという強い気持ち」があってこそだったと思います。

 クラブの皆さんがとった写真に映る参加者のとても楽しそうな笑顔が、それを物語っていると思います。 



 柏のセグウェイクラブの皆さんは、その後もしばらく、つくばでのセグウェイツアーの運営に協力し続けてくれましたが、本来であれば、自分たちの街である「柏の葉キャンパス」でセグウェイを走らせたいわけだったのです。しかし、我が国でセグウェイを公道で走らせるのはなかなか大変です。行政や警察、地域の関係者の理解と協力がなくてはできません。

 何度か心折れることもあったでしょう。しかし、クラブの皆さんは諦めることなくそのための活動を続け、行政を動かし、警察を動かし、つくばでの最初のツアーから4年後、20167月、いよいよ念願であった、柏の葉キャンパスでのセグウェイ公道ツアーをスタートさせたのでした。

 栗田さんは今はツアーガイドをしておりませんが、またいつか栗田さんのガイドをみたいものだなと思っています。
 ↓このブログを書いていたら、栗田さんが当時書いてくれてたブログを発見しました。→「セグウェイツアーは、「街」の中にある、そこに人々が暮らす空間を直接に感じ、知り、共有するという体験です。」彼女さすが最初から本質をとらえていましたね。すてきな文章です。
 http://www.machino-club.com/club/segway/tour-of-the-city-of-tsukuba.html