つくばから、二子玉川、柏へ(規制緩和の道のり第17話)

2017年07月14日

  つくばでの特区が2015年に全国展開になるまで、凡そ15,000キロほどの走行実験を行いました。日本からアメリカ東海岸まで行ける距離です。

 私はその実験のほとんどに自転車か徒歩で帯同していました。帯同しながら、ツアーやパトロールなどでセグウェイに乗っている人をたくさん見てきたわけですが、

 

 その観察の結果、乗っている人の多くが周囲に興味をもって周囲の人に気を払って、コミュニケーションをとりながら移動しているということに気付くことが多くありました。

 一見、無口そうな年配のおじさんたちの多くも、セグウェイに乗ると、自然に手をふったり、コミュニケーションしたりするのでした。

 

 日本人は道で知らない人と挨拶したりしない、シャイだと言われたりしますが、多くの日本人がセグウェイに乗っているときに周囲とコミュニケーションをとっていることを数年間、数万キロ見てきた結果、どうも人はこれが好きだ、この行為が好きなのだ、と思い到りました。

 これって長らく行政にいた自分からすると、これからのまちにとても必要なことなんじゃないかと思いました。生活道路圏を歩く人は互いに障害物同士ではないし、人がお互いに関心を持つということはとても大切なことだと。
 まちに身体性を感じ、
 パブリックな空間にいる他者にリスペクトを持って、振る舞う。
 これはまちづくりの一歩としてとても大事なんじゃないかと思いました。

 

 と、そんなことを思いながら、実験を続けていましたが、多くの方々が全国各地からつくばに視察にくる中で、セグウェイを街で走らせることに強い興味をもったのが、やはり「まちづくり」の会社でした。

 そうです、東急電鉄と三井不動産です。先を行くまちづくりを進めるこれらの会社の方々は、これからのまちづくりに必要な要素をセグウェイで街を走るという行為の中に見出したのです。彼らは、セグウェイとまちづくりとの相性の良さを感じ、こののち、それぞれ二子玉川と柏でセグウェイを走らせることにつながっていくのでした。

 




続く