加計学園獣医学部新設(国家戦略特区)について想うこと

2017年08月06日

今更ですが、政治家の口ききが話題になっている本件。この件でぼくが興味深いなと思ったことは、獣医学部の新設にあたり、今治市が何と2007年から構造改革特区を含めて国家戦略特区でのやっとの実現まで16回も提案していることです。
 
そもそも当時問題となっていた狂牛病や鳥インフルに対応するには獣医師が不足しているという喫緊の課題から今治市は提案をしたようなのですが、これを実現するのに何と10年です。
 
喫緊の課題なのにです。
 
セグウェイもそうですが、この程度の規制緩和ですら、様々な既得権益や思惑などで、とてもとても時間がかかるという我が国の現状を、本件が伝えてくれたことはよかったなと思っております。
 
三浦瑠璃さんもブログで書いておりましたが、この程度のことですらこれだけの政治的エネルギーが必要なわけですから、もっと大胆な規制改革などできそうにないですね。
か、そのように制度疲労を起こしてる我が国ですから、地方から地道に提案し続けていくしかないとも思います。
 
10年間提案し続けた今治市に敬意を表します。
 
そういや先日、今治市議会の方々がセグウェイ規制緩和の視察につくばまで来てくだったことをこのブログを書いていて思い出しました。ご縁を感じます。
 
一方で、小泉総理時代から始まった特区制度。今治市のように規制緩和や権限移譲を何度も何度も提案している自治体は他にもあります。
 
例えば広島県などは、農地法の権限移譲をずっと何年も要望していたと記憶してます。
 
懸念するのは、地域の実情にあう独自の政策を打ち出そうとしている自治体が規制緩和の壁の高さに心折れているのではないかということです。
 
構造改革特区、国際戦略総合特区、国家戦略特区など、名前を変えて特区政策は10年以上前から出ているわけですが、どうせまた名ばかりで、実現はできないだろうとか、数年も骨折らなきくてはできないんだろうと諦めているのではないかと懸念しています。
規制緩和の大変さを実感している1人として。
 
だから、国家戦略特区といっても、国の意向を忖度して、実現可能な小粒の規制改革案件しかでないのではないかと。
(シングルマザー対策に一夫多妻制・一妻多夫製特区とかあってよい笑)
 
しかし、この国の制度疲労を克服していくには、国レベルでは無理そうです。
全国全体を見据えたルール作りをしようと思うとどうしても保守的にならざるをえません。
これは致し方ないと思います。
 
だからこそ、地域レベル、都市レベルで大胆にチャレンジさせるべきです。
国家戦略でもなく、この国の構造を変えるでもない、今こそ地方の課題解決のための特区こそが必要ではないかと思うです。
 
そこで失敗しても全国には波及しないのですから、自治体の首長の責任でやらせればいいのです。農地でも土地利用でも福祉でも交通でも、人口規模も経済規模も違うのですから、
全国同一のルールで事細かく縛るのには限界がきています。
 
つづく